google.com, pub-6886053222946157, DIRECT, f08c47fec0942fa0 日 光 讃 歌: 日本周遊紀行(71)窪川、佐賀 「あぐりにカツオ」

2011年1月26日水曜日

日本周遊紀行(71)窪川、佐賀 「あぐりにカツオ」

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日本周遊紀行(71)窪川、佐賀 「あぐりにカツオ」 ,


窪川町に「あぐり」・・

車は横浪半島の付け根を抜けて、国道56へ合流し須崎へ到る。 須崎の港は近代的な築港の貿易港で、貨物取り扱い量は高知県内一を維持しているとか。

この辺りから内陸山地を行くようになる。 
直後の「久礼」から久礼坂、七子峠は物凄い山岳ロ-ドで、七折八曲・急登降の連続で緊張する。 
だが、最後のトンネル・七子峠を過ぎると全く好対照な穏やかな風景に一変する。
鄙びた山郷、山腹に佇む里家は何とも長閑で穏やかな景観を醸し出していて、心が和む。 こんな自然豊かな地に「道の駅・あぐり窪川」があり、ここで一息入れる。 
あぐり」とは・・?、何処かで聞いたような名だが、国道沿線沿いにあるサイロをイメージした造りの洒落た道の駅である。

余計だが、小生の意識に中にある「あぐり」とは・・、
2007年7月10日に満100歳の誕生日を迎えた現存する「吉行あぐり」氏のことで、子供達に女優・吉行和子、小説家・吉行淳之介、小説家、詩人・吉行理恵等がいる。 1997年度・NHKの朝の連続ドラマ・『あぐり』のモデルで、実話のエッセイから展開されたドラマである。主人公・吉行あぐりの美容師にかける情熱と、それを取り巻く人間関係を当時の時代背景等も絡ませて描いている。ヒロインに田中美里、主人エイスケに狂言和泉流・野村萬斎が演じ、お茶の間の人気を集めた。

さて、こちらの窪川の「あぐり」は、アグリカルチャー(agriculture)の略語で、農業を意味していてその名が付されたという。
訪れた何処の「道の駅」でもそうだが、地元産の新鮮な野菜や加工品を販売している。 因みに、地内には少女が翼を広げたようなブロンズ像のモニュメントが建っている、名称を「あぐりーな」と言うそうだ。 作品は、日本でも代表的な造形作家、地元・窪川町出身の友永詔三氏によるもの、過去にNHKで放送され、人気を博した連続人形劇「プリンプリン物語」の作家としても知られる。

ここで、休憩しながら今夜の宿泊地を詮索していたところ、道後温泉のNTT保養所が確保できたので安心して旅立つことにする。
窪川町は、西隣の大正町、十和村と平成18年3月20付で合併し、「四万十町」に成ることが決定している。気がつけば新町名のとおり、三町村は、その中央部が国内でも最後の清流と言われる「四万十川」の上流域に当っている。
窪川町は四万十川の上流域に位置しているが、沈下橋のある町としても有名だとか。 本流3つ、支流に1つの沈下橋があり、その中の一つは歴史的にも価値があるとされ、国の登録文化財にも指定されている。 

ところで、沿岸部に近い窪川町は、どうして四万十川の上流部にあたるのか・・?。
源流部は県内の東津野村の奥山(不入山)に発し、山間を縫いながら一旦、窪川盆地に入り田圃を潤す。 だがこの地域で町境の山地に阻まれ、四万十川は再び西側の奥地である大正町、十和村を移行しながら、更に四万十市(西土佐村、中村市)を潤しながら南下し、土佐湾に到っているのである。


上流部の四万十川沿いに開けた窪川をあとにして、相変わらず山間の道へ入り込む。
峠を越えると間もなく「土佐くろしお鉄道」と並行する。
この鉄道は北部山中でJR予土線と合流しているが、付近は高度順化させる為であろう、トンネル内がループ状になっているのが面白い。
予土線は、四万十川の流域と並行して西へ走り、伊予の宇和島に達している。 
この沿線の鉄道と四万十川の景観が実に良いらしく、日本一の清流の眺めを楽しむために、一日一往復トロッコ列車が運行していて、いつも予約で一杯だという。



佐賀」は、四国の佐賀で正確には「土佐佐賀」、こちらは日本一のカツオ漁の基地という。
国道は、くろしお鉄道の「土佐佐賀駅」と伊与木川も合わせて土佐佐賀の港に達する。こじんまりとした港町は、この伊与木川を中心に開けているようで、港の正面に可愛らしい「鹿島」という島が防波堤の役目をしているようでもある。 
この小さな・・?佐賀漁港には、中小型船の所謂、「黒潮の狩人」と呼ばれる「土佐カツオ一本づり漁業」のカツオ船団がビッシリと停泊している。 
佐賀の港は、日本一のカツオ一本づりの地であるという。

「カツオ」は、佐賀沖の春の「のぼりガツオ」、秋の「もどりガツオ」といわれ、早春の頃、グアム島沖のマリアナ海域に始まり、季節とともに北上、3~4月には南西諸島、5月には土佐沖に達するという。更に日本列島に沿って流れる黒潮にのって北上する。 海の狩人「佐賀カツオ船団」は、太平洋をカツオとともに北上する。 
カツオと春の訪れが早いことから、町全体を総称して「黒潮一番地」とも称しているようである。 波止場には、その名も「黒潮一番館」があり、釣り上げた鮮度抜群のカツオの刺身やタタキが戴け、又、新鮮なカツオを使った「カツオのタタキづくり体験」ができると言う。

この佐賀町は、隣町の大方町と協議合併が決まり、平成18年(西暦2006年)3月20日に新町名称は、その名も「黒潮町」として発足する。
日本一のカツオの町が、黒潮町と命名したのは賢明な選択かもしれない。

国道56号線、通称「中村街道」を行く。 
大方町の海岸であろう、左に見える緑の絨毯は「入野松原」といって長大な海岸松林を形ずくっている。 県立自然公園でもあり、この白砂青松は長宗我部元親の重臣、谷氏が中村城代であった時(1576~80)に囚人を使役して植えたのが始まりとされる。 
ウミガメの産卵場所としてもしられるという。

南端にホエールウオッチングセンターがあり、土佐沖は各所でホエールウオッチングが盛んであり、主にニタリクジラ(シロナガスクジラの一種)やマッコウクジラを対象とした見物ツアーが行われていという。

次回は、四万十川  .



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